視覚的に覚えよう!【歴史の学び方②】

こんにちは、歴史Q&Aです( ´ ▽ ` )/

1回目から間隔があいてしまいましたが、歴史の学び方②をお届けします。(しかも今回は長くなってしまいました😓ぜひお付き合いください)

①はこちら


2回目のテーマは…

視覚的に覚えよう!


暗記科目として嫌われがちな「歴史」。

歴史が嫌いな人、苦手な人にその理由を問うと、だいたいの人は「人の名前が覚えられない」「年号が覚えられない」「(世界史は)カタカナばかりで覚えられない」「中国史は漢字が覚えられない」…etc.

とにかく「覚えられない」が目立ちます(苦笑)


覚えることさえできたら、苦労しないのに…!と思いますよね(笑)かくいう私も、年号はなかなか覚えられず、うんざりしました。(そして年号を細かく覚えるのは諦めました🤐)


前回の記事で書きましたが、私は暗記が苦手です。そして歴史が好きだから、覚えることが出来た、と書きました。でも、ただ好きなだけでは「好きこそものの上手なれ」ではなくて「下手の横好き」になる可能性も孕んでいますよね😨

好きなのに出来ない、というのはなかなかストレスフルなことです。それは回避したい…!

そこで!


前回は、歴史を好きになるためにマンガ・小説・ゲームをオススメしましたが、

今回は、歴史を学習する上で

図説・資料集

をオススメします。


始めに、

私は「フリーク」と名乗る気にはなれませんが、かなりの図説愛好家です。図説の良さに気づいたのは高校1年生の頃。学校で世界史の授業が始まり、まず他の教科書と共に一括購入しました。特にこれといったきっかけはないのですが、図説の図や地図のわかりやすさに惹かれ、以来図説を自分のバイブルとして世界史の勉強に使いまくりました(笑)

世界史の図説は世界情勢や歴史研究などを反映して毎年改訂されるのですが、世界史の図説に感動した私は、高2・3年に進級した際も新年度のものが欲しく、入手しました。版違いで同じものを3冊持っています。(時事のページや現代史のページを除いて、3冊ともほぼ同内容です(笑))

※日本史は毎年は改訂されていないと思います。同じ1冊を高2から2年間使用しました。

ということで私の愛好家ぶりが伝われば幸いです(笑)


さて、今回図説を取り上げたのは、

多くの中学校・高校で、歴史資料集や日本史図説・世界史図説を取り扱うと思ったからです。(授業内での使用は少ないとしても、年度初めに購入するかと思います。)

歴史を学習する高校生が、何か新たに買わなくても既に持っているもので使えるものを提案したいと思いました。


一番にオススメは、高校生用の、世界史・日本史それぞれ別の図説なのですが…

  • これから歴史の勉強を始めようとしている人苦手だという意識が既にある人が突然これを手にすると、ほぼ確実に情報過多だと感じると思います。

そのような場合は、中学用の歴史資料集でまずは充分です。中学では科目として世界史・日本史の境目がなく、でもあくまで義務教育期間、ということで、1冊で重要な部分は押さえられる、というメリットがあります。(日本史が多めだということは事前に認識しておいてください。)


  • そもそも中学生だという人はもちろん中学生用で充分です。先取りしたければ高校用を手に取ってみても良いかもしれません。世界史の図説なら、中学まででは扱わない時代・地域のことも知ることが出来るし、中学生のうちに購入したとしても、高校生になるころには改訂されて、多少の違いが見つけられると思います!


  • もう私は高校生!という人中学レベルより細かいことを学びたい!という人には、

高校用の世界史/日本史の図説を薦めます。(※資料集とも言いますが、高校の教材で料集が存在するので、混乱を避けるため、「図説」と記載します。)


《図説の良さとは?》

中学用・高校用かかわらず、図説(資料集)というのは、その名の通り、図が多いわけですね(笑)「図」という一言で表していますが、実際は画像・グラフ・年表など、多岐にわたります。

文字だらけのものよりも、色がついていたり、イラスト等が豊富なものの方が自然と目がいくことが多いのではないでしょうか🤩


…だから前回、真っ先にマンガをオススメしたのですが(笑)、マンガより少し…(かなり?)アカデミックなものだと図説ということになります。

図説は教科書ではありませんから、必ず全ての内容を網羅しているわけではありません。しかし、記憶を手助けするものとしては優れものです。

前述したように、私は高校1年生で世界史の授業があり、その1年間は、多くの人が置き勉する(学校に置いて帰る)図説を、いつも持ち歩き(笑)、授業中の先生の話を聞きながら見て、帰宅後に授業を思い出しながら読んで、と図説ばかり使って勉強していました。コピーなども頻繁にしていたため、当時使用していたものは背表紙が開いてしまっています(苦笑)


しかしそれだけ使うと、何か地図を見たとき、絵画を見たときに、

「あっ!図説に載ってた!」

と言えるようになります。

私はこれは非常に大事なことだと思っています。なぜなら、そう言えること自体が、勉強した証であり、(完全ではないとしても)記憶できていることの証だからです。自分の自信にも繋がります

そう言えるようになった頃には、だいたいこの辺りのページに何が載っているか、や、○○ページと△△ページは関連している、なども把握できているはずです。(具体的なページ数という意味ではありません。)つまり、歴史の図説においては、時代・地域なども一緒に覚えることも可能になります。(理科・古典等、他の科目でも同様です✨)


さて、ここで突然ですが脳の話をします🧠
皆さん、「右脳」「左脳」という言葉を聞いたことがあると思います。脳を左右で分けているわけですが、このうちどちらかは記憶に大きな働きを持ちます。右脳、左脳、どっちかわかりますか?

答えは、右脳です。

まず、左脳は論理的思考を司るものです。計算能力や言語能力に長けている人は左脳が発達していると言われます。
一方右脳は、情報をイメージとして認識し、整理します。右脳が発達している人は、感情豊かだったり、空間認知能力が高かったりします。
どちらも物事を整理して記憶するということは行うのですが、右脳はイメージ認識によって左脳の数千倍の記憶を可能にします。

ここで私がお伝えしたいのは「情報をイメージとして認識し記憶する」こと!

言葉ではなく、絵や図をそのまま捉えて記憶する、ということです。ここで図説の登場!📚


前回、「無理なく続けられる素材を選ぶ」ことが大事だと言いましたが、多くの人にとって、図説は教科書よりは楽しく見ることができるものだと思います。そうですね、「読む」より「見る」ものではないでしょうか。
最初は興味のわく絵・地図などだけで構いません。(「この国、今と国境違う!」とか、「この人物画の顔面白い(笑)」とか…)
視点はいくらでもあると思います。

《どんな図説がいい?》

それでは実際に数ある図説からどれを選ぶのか、という話になりますが、

一番は自分の目で見て選ぶこと

本屋に足を運んでみましょう。(学習参考書のコーナーです!)

新年度スタートの時期に本屋の学参コーナーに行けば、その年の新版の図説がズラッと並んでいます!(平時でも学参の社会科コーナーに置いてありますが、新年度の時期は種類も多く、本屋の取り上げ方も凄いです。是非行ってみてください😉👍)

「そんな見に行ってる暇など…!」という人もいらっしゃるかもしれませんので、いくつか図説の名前を挙げておきます。(管理者はここに挙げた全てを所持しているわけではありませんが、全て読んだことがあります。実際使ったものもあります。)

[世界史]
  • 『最新世界史図説 タペストリー』(帝国書院) 
  • 『明解世界史図説 エスカリエ』(帝国書院)
  • 『詳説世界史図録』(山川出版社)

[日本史]
  • 『図説 日本史通覧』(帝国書院)
  • 『最新 日本史図表』(第一学習社)
  • 『詳説日本史図録』(山川出版社)

ここに挙げた図説は全て、教科書も出版している出版社のものです。
大人になってから自分で学習するのであればそこまでこだわらなくても良いのですが、中高生は、教科書準拠の方が絶対に良いからです。
とは言っても、必ず自分が持っている教科書と同じ出版社のものを持つべきだという意味ではなく、教科書出版社が出しているものが良い、という意味です。
これは、歴史研究にそれぞれ特徴があり、意見の対立があったり、主張したいことが違ったりするからです。(詳しくは今後出来れば扱いたいと考えています。)

でも、教科書を扱う出版社が出しているものであれば、知っておかなければいけない内容に漏れはほぼないと言えるでしょう。手に取る際に参考にしてくださいね😃

今回は「視覚的に覚えよう!」ということで、図説を使うことを紹介しました。(最後の方はもはや図説の紹介になっていますね😅(笑))

途中サラッと書きましたが、視点をたくさん持つことはとても大事です。

教科書のように文字ばかりのものとにらめっこして覚えるのではなく、

右脳をフル活用して、図や年表から覚えてしまいましょう!👍


【次回予告】

次回のテーマは

「覚えたことをアウトプットしてみよう!」

です。お楽しみに!

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