「タタールのくびき」と「タタールの平和」の関連性

Q. 「タタールのくびき」と「タタールの平和」という用語は視点の違いだけを表すのですか?
あるいは表す時代の幅が違うので、関連性のない用語なのですか?

A. 元を本家としてチャガタイ=ハン国、キプチャク=ハン国、イル=ハン国が成立し、ハイドゥの乱が鎮圧されたことにより(1305年)、元の支配体制が確立し、ユーラシア大陸に安定がもたらされた状態を「タタールの平和」と呼びます。 「タタールのくびき」は、モンゴルのバトゥの遠征によりキエフ公国が滅ぼされた1240年から、モスクワ大公国のイヴァン3世がキプチャク=ハン国から自立、撃退した1480年までの、ロシア側から見てモンゴル族に支配されていたこと
を示します。

ですので、同じことを逆から見ている、とも言えますが、「~平和」は一般的な言葉であるのに対して、「~くびき」はあくまでロシア側からの言葉、ということになります。

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